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起業家コラム

事業計画を作るヒント

事業内容を考えましょう

起業したい動機はいろいろあると思います。

・社会にイノベーションを起こしたい
・自分の力を試したい
・お金を稼ぎたい
・社会との繋がりを持ちたい
・会社勤めはしたくない

 

などといったところでしょうか。
こういった漠然とした思いのもと、事業内容を決めていくのは中々に難しいところではないかと思います。
そこで、この記事では事業内容を考える一つの手法をご紹介します。

 

事業計画を簡単につくるポイント

 

それは、まず一つ決まり事(制約事項、制限事項)を作ってしまうということです。

先日、散歩中に空き物件(店舗)を見つけました。広さは30平米ほど、賃貸マンションの一階にあり、大通りに面していて、駅から歩いて5分程度です。そこから店舗経営の事業計画(仮)の開始です。

 

1.この街に来る人や住んでいる人は、どんな人?何にお金や時間を使う?
2.この街にあるお店は、どんな業種が多い?不足している業種は?
3.この街、この物件(店舗)で、自分は何を提供していくことができる?

 

これは、企業が事業戦略を立案する際のいわゆる3C分析(顧客:Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)のようなものです。

1や2については、注意深く観察することや、情報収集などが必要です。3については前述した漠然とした思いを具体化する作業で、自分のスキルや人脈の棚卸が必要です。ですが、この物件(店舗)でという決まり事があるだけで具体的なイメージが得易くなると思います。

例えば、子供に「何でも好きな絵を描いていいよ。」と言うよりは、「食べたい料理の絵を描いてみて。」と言ったほうが、いろいろなアイデアを出してきますし、何で食べたいのか、誰が作ってくれたのか、よく説明してくれるようになります。描くスピードも断然に違います。起業も同じことが言えるのではないでしょうか。

さて、この物件(店舗)という条件は、事業計画において数値を構成する上でも、有効となります。事業収支で重要な位置を占める固定費を、ある程度決めることが出来るからです。固定費を決め、利益として得たい額を決め、そのために必要な毎月の売上げ額が決まる。この街で、この店舗で、その売上げを得るためには、どのくらいの事業規模で何の商売を行えばいいか、それは、この街に住む人たちが払える金額なのか。
また、固定費である物件の賃料や光熱・通信・上下水・排気などの設備条件や法的制限や設備改修可否などの契約条件等を調べる際に、街の不動産業者と話をしてみて下さい。必ず契約時期が話題に上がります。そうすることで、賃料はもちろんのこと、事業を起こすまでの時間(あくまでも不動産取得のためのリーディングタイム)が掴めるようになると思います。契約するしないは別にして、事業計画のお金とスケジュールを構成するための情報収集です。あわよくば、近隣の世帯構成やどんなお店が流行っているか、市場情報も得ることが出来るかもしれません。話をすることで街の人脈も作れるかもしれません。

 

失敗しないためには計画は大切

 

起業は、自分は何がしたいか、自分が社会に何を提供できるのかを主軸に事業内容を立案し、その実現のために必要な資金規模とスケジュールを計画する方法が一般的だとは思います。しかし、漠然とした思いが先行してしまい、時間が無為に過ぎていくよりも、自分なりの決め事(今回の事例では物件)を作り、その制約条件の中で、逆算して事業内容を立てるという手法も有効ではないかと思います。

そして、資金規模とスケジュールの入った事業計画書は、何がやりたいかが書いてあるものより、他者からの指摘やアドバイスを受け易く、起業の可能性を高め、持続可能な事業計画の立案につながるものとなります。

ちなみに、今回の事例では決まり事を物件(店舗)としましたが、この決まり事は、調達資金、実働時間、やりたくない仕事、などの制約にしても良いと思います。

少しだけ縛りのある方が、アイデアやプロセスを描き易いのかもしれません。

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