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起業家コラム

来年からスタート 積立型NISAってなに?

平成26年からスタートしているNISA(少額投資非課税制度)・平成28年からスタートしているジュニアNISAに加え、平成29年度税制改正において、積立NISAが創設されることとなりました。金融庁から「活力ある資本市場と家計の安定的な資産形成の実現」の要望が出されていること、また大綱を読むと国が国民に期待していることは預貯金を増やすことではなく株式投資なのだということが伝わってきます。

積立NISAは株式投資を国が後押ししてくれている制度と考えてよいでしょう。今回は、この積立NISAを中心に現行NISAとの比較なども解説していきます。

 

積立NISAの創設

 

従来のNISA制度は平成26年から利用可能でした。しかし従来のものは積立型の投資に利用しにくく、また口座を作ったものの全く利用されていないケースが5割以上と、その普及には十分とは言えませんでした。そこで少額からの積立・分散投資を促進するために積立NISAが新たに創設されることとなりました。

 

 

積立NISA制度とは

 

積立NISA制度とは、非課税口座に累積投資勘定を設けた年から20年間の間に、支払を受ける株式投資信託の配当について、所得税及び住民税が課税されないというものです。投資信託などで安定した分配金を受ける場合にも適した制度です。

投資信託により、安定配当を受け取りつつ、必要に応じて売却してもその利益に課税されないということで、積極的な株式の運用というより、預貯金の代替としての投資信託利用を考えている場合などには魅力的です。

 

 

積立NISAと現行NISAの比較

 

積立NISAと現行NISAは併用はできず、選択制となります。下記がそれぞれの違いです。

 

積立NISA 現行NISA
購入方法 定期かつ断続的な買付 単発購入・定期定額での購入も可能
投資対象 公募等株式投資信託のうち以下のもの

・信託期間が20年以上か無期限

・決算が毎月ではない

・原則デリバティブを利用しない  等

上場株式・公募株式投信・REIT・ETF等
非課税対象 分配金、譲渡益 配当・分配金、譲渡益
新規投資が

可能な期間

2018~2037年 2014~2023年
運用益非課税で

保有できる期間

最長20年間 最長5年間

(ロールオーバー可能)

各年の非課税枠 40万円 2014・2015年 100万円

2016年以降 120万円

非課税枠の累計 40万円×20年=800万円 120万円×5年=600万円

 

従来NISAでは、月10万円ずつ投資の積み増しを想定して年間120万円までの投資が可能でした。しかし、現実的には、月に10万円ずつ積立ができる人は限られています。積立NISAは年間で40万円までの投資と、年間の投資額は縮小されていますが、月額3万円台ずつの積立を想定している積立NISAの方が生活に馴染みやすいように感じます。

 

従来NISA

非課税での保有期間は5年間なので、取得して5年以内に売却して利益を得ないとメリットがないため、保守的な人は利用しにくい制度かもしれません。

投資対象の商品と投資方法の自由度が高い点が、現行NISAの利点です。株価の変動を見極めたり、自分で投資対象を考え市場平均を上回るリターンを狙いたい、毎月の家計黒字分に加え現在手元にある預貯金なども投資したい、年間40万円を超えて投資を行いたい人に向いている制度です。

 

積立NISA

積立NISAはリスクの少ない商品を選択し20年間保有できますので受け入れやすさがあります。

平均的な買付コストを低く抑えたい、分散投資された投信・ETFなどで市場平均のリターンを狙いたい、毎月の家計黒字分を投資したい、年間40万円以内が投資可能の人に向いている制度です。

 

大まかに言いますと、現行NISAは投資中級者向け、積立NISAは投資初心者向けの制度となり、各人にあった選択が必要です。

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